「動物・ペット」ボランティアってどんなかんじ?実際に活動している団体に聞いてみました|ボランティアガイド - Yahoo!ボランティア

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「動物・ペット」ボランティアってどんなかんじ?実際に活動している団体に聞いてみました

新潟動物ネットワーク活動の様子
写真提供:新潟動物ネットワーク(外部サイト)

Yahoo!ボランティアではカテゴリーに分類してボランティア活動を掲載していますが、実はカテゴリーの中にも多様な組織や活動が存在しています。今回は動物・ペットボランティアの一例として、人と動物との共生を目指して、一人ひとりができることを考え実行していく団体「新潟動物ネットワーク(外部サイト)」と、中間支援組織として多数の動物福祉団体を支援する「アニマル・ドネーション(外部サイト)」に実際の活動について聞いてきました。

団体の活動内容を教えてください。

新潟動物ネットワーク(以下、NDN):

人間と動物たちとのかかわり合いにおいて発生する問題を、その都度解決するためにさまざまな活動をしてきました。保護された飼い主のいない猫や、新潟県内の保健所やセンターに収容された犬猫の里親探し、学校訪問や地域猫活動、またイベントの開催などを行っています。会の運営資金は会費と寄付でまかなわれており、スタッフは全てボランティアです。

各スタッフはグループに分かれて活動しています。NDNには、勉強会や譲渡会、イベントなどを開催する「イベント・譲渡会・物販チーム」、猫・小動物の里親探しや、野良猫の不妊去勢手術と助成金による補助などを担当する「猫班」、展示動物・畜産動物の福祉の向上などを担当する「アニマルウェルフェア班」、動物同伴で学校などを訪問して命の大切さを啓発する「学校啓発班」、犬の里親探しなどを担当する「犬チーム」、その他、事務全般を受け持つ「総務」の6つのグループがあります。

ボランティアの様子
写真提供:新潟動物ネットワーク(外部サイト)

ボランティアはどのようなポジションで活動できるのでしょうか。

NDN
例えば、支援者への会報の送付作業、会報を送付するためのリサイクル封筒づくり、イベントの手伝いなどがあります。これらの活動を一緒にしながら、ボランティア側が「もう少し踏み込んで活動したい」、またNDN側が「もう少し踏み込んで一緒に活動してほしい」とお互いに思えるような人には、猫の捕獲や動物のお世話など現場での活動をお願いすることもあります。
アニマル・ドネーション(以下、アニドネ)
犬や猫を保護するシェルターを運営する団体では、お掃除やお散歩ボランティア、レスキュー現場から犬猫を搬送するボランティア、一時預かりや赤ちゃん猫へのミルクボランティアなど、動物保護活動においてとても重要な役割を担っています。他にも、イベントのチラシを作成する、SNS配信のお手伝いを行うなど、得意分野を生かして在宅で活動するボランティアも歓迎されます。

活動を通じて、どんな体験・経験が得られますか。

NDN
私たちの活動は、動物の「命」を考えて行動すること。課題が大きい分、社会を変えていく実感を得られると思います。人によっては活動が「生きがい」になるほどの達成感を得られるでしょう。また、活動を通じて同じ課題に取り組む仲間に出会えるのも、素晴らしい体験だと思います。

どんな人たちがボランティアとして活躍していますか。

NDN
NDNで活躍してくれるボランティアは40〜60代の女性が多いですね。医療関係者もいれば、福祉分野で働いている人もいるなど、職業はさまざまです。逆に、動物関係の仕事をしている人はあまりいません。
アニドネ
いろいろな団体を見ていますが、同じ動物関連のボランティアでも、活躍する人の特徴は支援する動物が犬と猫でも変わりますし、団体によっても異なります。興味のある団体がある方は、今どのような支援が必要かを問い合わせてみてもいいと思います。「私はこんなことができますよ」と得意なことを団体へ伝えてみるのもいいですね。

ボランティアに必要なスキルはありますか。

NDN
特にありません。NDNでは、私たちの活動に賛同してくれる人であれば、動物の扱いに慣れない方であってもウエルカムです。
アニドネ
スキルよりもまずは「キモチ」があるかが重要だと思います。長くボランティアを続けると団体はありがたいはずなので、まずは自分のペースで参加しながら、少しずつ必要なスキルを身につけて、結果的にライフワークになっていく形が理想だと思います。

活動する上で大切にすべき点はどんなことでしょうか。

NDN
自分には何ができるのか、と考えられる自主性を大切にしてほしいと思っています。私たちも活動に精一杯で、丁寧に手取り足取り作業を教えることはできなかったりしますので、自分で学んだり、調べたり、質問したりできる人、また社会的なモラルとマナーがある人に来ていただきたいです。
また、活動に一生懸命になるあまり、視野が狭くなってしまわないように気をつけていただきたいです。私たちは市民や行政、関係機関などとの協力体制を築くことで課題を解決しています。「自分たちの正しさ」を押し付けたりすることなく、一緒に協力しながら続けていくことも大切です。
アニドネ
NDNをはじめとした動物福祉団体を支援するアニドネでは、現在約115名のボランティアが登録しています。コミュニケーションのほとんどをオンラインで行うため、全国からボランティアがリモートで参加します。支援団体の窓口となる「アニドネリサーチャー」は、記事作成や調査が主な活動で、日中はオフィス系の仕事をする方が多く活躍しています。動物が大好きなことはもちろん、日本の動物福祉をよくしたいという熱い思いを持つ方は、ぜひボランティアへの一歩を踏み出してほしいと思います。

執筆:葛原信太郎
取材協力:新潟動物ネットワーク(外部サイト)、公益社団法人 アニマル・ドネーション(外部サイト)

新潟動物ネットワークのロゴ

新潟動物ネットワーク

2001年、「新潟」と「動物」を結び、身近な動物問題に誰でも取り組めるような場として設立。団体の理念は「目の前の1頭の命を大切に思う」ことと「社会の中での動物のあり方を考えて活動する」こと。

公益社団法人アニマル・ドネーションのロゴ

公益社団法人 アニマル・ドネーション

愛すべき動物たちへ『キモチをカタチに。』をモットーに、動物福祉活動をがんばっている団体と、寄付を通じて団体を支援したい人や企業をつなぐ、日本初の動物関連に限定したオンライン寄付サイト「アニドネ」を運営。

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